ジェスカイの隆盛コンボ考察
2014年10月2日 MTG理論 コメント (2)知っているか、《ジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancy(KTK)》の勝ち方は3つに分けられる。
「ストームを稼いで《ぶどう弾/Grapeshot(TSP)》」
「無限トークンや隆盛の無限パンプ」
「LOするために《群の祭壇/Altar of the Brood(KTK)》」
「そして研 究 室 の 偏 執 狂だ」
というわけで、今話題のジェスカイの隆盛コンボを少し回してみました。
初見では分かりづらいコンボのためかどう動くのか分からないという人も見受けられました。
ちなみに、スタンのレシピはこうなっています。
http://www.happymtg.com/decks/view/D070199
レシピを見るだけでは確かに動きが分かりづらいと思います。
そういうわけで少し解説になればと思います。
まずジェスカイの隆盛の説明はこうなっています。
http://mtgwiki.com/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%81%AE%E9%9A%86%E7%9B%9B/Jeskai_Ascendancy
効果をざっくり説明すると、
・非クリーチャー呪文を唱えると自軍に+1/+1修整ということになります。
・非クリーチャー呪文を唱えると自軍のクリーチャーがアンタップ
・非クリーチャー呪文を唱えるとルーターを発動してもよい
大事なのは赤で書いた「自軍のクリーチャーをアンタップする」点です。
これは《エルフの神秘家/Elvish Mystic(M15)》などのマナクリーチャーを利用することでマナを再利用することができます。
これを踏まえて、このデッキの動き方をざっくりと説明すると、
・マナクリを出す。
・ジェスカイの隆盛を出す。
・非クリーチャー呪文を唱えてマナクリを起こしつつ、ルーターも利用する。
という感じになります。
スタンのデッキの場合は《撤回のらせん/Retraction Helix(BNG)》と0マナアーティファクトを利用したコンボを使っています。
スタンのレシピで使用されているカードの役割は(判明している限り)以下のような感じになります。
・《爪鳴らしの神秘家/Rattleclaw Mystic(KTK)》
・《森の女人像/Sylvan Caryatid(THS)》
マナを生み出せるクリーチャー。
特に隆盛を出す助けとなったり、コンボに必要な青や赤マナを出せるためにこの2種類が採用。
女人像は呪禁による安定したマナクリやらせんの対象としての役割。
神秘家はフィニッシャーとしての役割も兼ねる。
・《キオーラの追随者/Kiora’s Follower(BNG)》
土地を起こせるためマナクリとしても扱えるクリーチャー
12枚マナクリがあれば安定するほか、神秘家同様フィニッシャーも兼ねる。
・《ジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancy(KTK)》
キーカード。
前述の通り、マナクリと組み合わせてマナを再利用しつつルーターでコンボパーツを探す。
・《撤回のらせん/Retraction Helix(BNG)》
・《贈賄者の財布/Briber’s Purse(KTK)》
・《霊体のヤギ角/Astral Cornucopia(BNG)》
無限コンボ用のパーツ。
隆盛を出している状態でクリーチャーにらせんを使い、財布やヤギ角を無限に出し入れできるようにする。
このデッキで採用しているのはマナクリのみのため、クリーチャーが2体いることで無限マナが可能。
財布はフィニッシュブローの時にクリーチャーのブロックを防ぐ役割もある。
ヤギ角は色が足りないときのマナアーティファクトとしてもある。
・《神々との融和/Commune with the Gods(THS)》
主にパーツサーチカード。
マナクリ+隆盛エンジンがどちらも手札に入る対象のため採用。
残りのカードが墓地に置かれるのも後の探索とシナジー。
・《ドラゴンのマントル/Dragon Mantle(THS)》
・《ナイレアの存在/Nylea’s Presence(THS)》
デッキの潤滑油
ドローつきのパーマネントのため隆盛やコンボパーツを探す手助けになる。
マントルは基本能力はおまけで、1マナのキャントリップとしての動きがメイン。
マナクリが2体いればらせんから無限コンボも可能。
存在は土地オーラのため腐りにくく、マナの安定化につながる。
地味に追随者とも相性がいい。
なお2つともエンチャントのため、融和で手札に加える候補になる。
・《テイガムの策謀/Taigam’s Scheming(KTK)》
ドロー補助のカード。
そろっているほうのパーツをはじくために使われる。
探索と組むことで非常に効率のよいパーツ探しが可能。
・《時を越えた探索/Dig Through Time(KTK)》
パーツを集めるためのドローカード。
隆盛のルーター能力と相性もよく、掘れる枚数も非常に多いためサーチがはかどる。
・《双つ身の炎/Twinflame(JOU)》
フィニッシャー作成兼無限マナの元
マナクリが1体だけのときでもマナクリをコピーすることでマナクリ2体の状態にできる。
また、無限マナを達成後は追随者か神秘家をコピーすることで無限トークンも可能。
このデッキの基本となる動きを「隆盛+マナクリ1体+撤回のらせん」とすると、
・無限ルーター&無限出し入れ&無限パンプ=基本++0マナアーティファクト的な式が考えられます。
=基本+追加のマナクリ1体+ドラゴンのマントル
=基本+追加のマナクリ2体+ナイレアの存在
・無限マナ=上の全て+追加のマナクリ1体以上
このデッキでの勝ち方は、
・双つ身の炎で無限トークンして殴る
・神秘家か追随者を無限パンプして殴る
の2通りが挙げられますが、他のレシピなどを参考にすると、
・無限パンプ後、《燃え盛る怒り/Burning Anger(M15)》をエンチャントして本体にダメージ(これなら女人像でも勝てる)
・無限出し入れができる状態で《群の祭壇/Altar of the Brood(KTK)》を置いてライブラリーアウト
・(モダン)無限は狙わずに1マナドロースペルを多数唱えてストームが貯まったところで《ぶどう弾/Grapeshot(TSP)》
・(モダン)むしろ無限ルーターでセルフライブラリーアウトをして《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac(ISD)》
という勝ち方も見受けられます。
まだ日が浅いので弱点などはあまり分かりませんが、研究のし甲斐のあるデッキだと思いました。
コメント
俺も4枚買ったんですけど多分モダンの方がいいですよねこのカード
ピクシーさんにしてはまだ軽い数え間違いだと思います
モダンなら2killが狙える上に、きらめく願いで隆盛を探しやすいためコンボが狙いやすいのがいいですね、1マナドローカードも大量にあるのも追い風です